6月の料理教室 と常夏のシンガポール [料理教室のお知らせ]
空気に湿っぽさを感じるようになり、もうじき 梅雨の季節到来です。
毎年のことながら、どうしても 不快さを感じてしまう この季節ですが、
この季節にしかない 梅と紫陽花を楽しもう!という気になれば 6月もいい季節だと思えるものです。
実際、私は、子供のころから 6月を 嫌な季節だなんて思ったことはなく、逆に いい月だなあと思っていました。
なぜかって、それは 自分の誕生日が あったからです!
私の誕生日には、まだ季節的に 苺がありましたし、(その頃はハウス物なんてなかったでしょうから、まさに 露地栽培の 旬の苺だったはずです。)
さくらんぼの走りでもあり、私の誕生日に 初めてさくらんぼを食べられる そんな時期でした。
その頃は、梅や紫陽花に魅力を感じることはありませんでしたが、赤い愛らしい いちご と さくらんぼ は 心躍るものでした。
秋田で生まれ育った私は、冬には 雪遊びが好きで その寒さを いやだと思った記憶は ありません。
でも、どういうわけか 大きくなったら、私は九州の人と結婚して 暖かい 日本の最南端で暮らすんだ と思ったものです。
(その当時は、アメリカの統治下にあったからだと思うのですが、沖縄は、思うに及びませんでした。)
そんな思いは、大きくなってくるにつれて、なくなったのですが、人生とは面白いもので、私の結婚生活は 熱帯の国、シンガポールでスタートしました。
1983年に住み始めたころ、クリスマスのライトアップ真っ最中で、その豪華さに圧倒される。
そして、秋も、冬も 春もない、年がら年中 夏のシンガポールで 仕事をし、子供を産み育て、気がつけば、シンガポールに すっかり馴染んでいました。
日本に一時帰国すると、外国に来たような感覚になって、シンガポールに帰ってくると、ホッと 一安心したものです。
そんなですから、日本で生活することは もうないだろうと長いこと思っていたのに、ある時、私は、日本に帰るという決断を 下します。
その時の一瞬の光景を、私は いまだに 思い出すことができます。
後に 自分のそれまでの人生の中で、あれは 最も 大きな決断だったんだなあと思ったものですが、
帰国後 10年たった今では、私が決断したのではなく、なるべくしてなったというか、そういう道に導かれていったような 気がします。
生活も 心に思うことも 大きく変わったこの10年ですが、今の生活も自分も、大好きなので、今では 逆に シンガポールで 生活するということが 考えられなくなりました。
人生って おもしろいです。
この地を最後にしようと思って 4年前に ここに引っ越してきましたが、これからどうなるかは、わかりません。
でも、わからないって、すてきです。
思い出話、つきませんが、今日は、6月の料理をご紹介しよう と思って書き始めたブログです。
毎年、6月、7月、9月は、天候が似ているので、シンガポール料理を ビーガンスタイルで お教えしています。
どんなお料理かは、こちらから~。
Chai Tow Kway チャイトークエー
シンガポールでは キャロットケーキ(人参ケーキ)とも呼ばれていて、一般に想像するだろう 人参ケーキとは 異なり、お菓子ではなくて、お料理です。
キャロットケーキなのに、人参は、入っていないんです。
変ですよね。 みんなそう思いながらも キャロットケーキと呼びます。
大根餅という名で、知られているお料理と似ていますが、
シンガポールのは、もやしや青ねぎが たっぷりと入ります。
(卵も入るのですが、動物性の卵は使わないので、他の素材で、卵もどきを作ります。)
お米の粉で作るものなので、おかずというよりも、主食になるようなお料理です。
Nyonya Achar ニョニャアチャー
なますのような、野菜のマリネのような、お酢でしめた 辛い味の野菜料理です。
Rumpa, ランパというペーストを作って それで、和えます。
お味は、このランパにかかっています。
料理好きな人は、いかにこのランパを いいものに仕上げるか そこが腕の見せどころ と思っているようです。
本格的なランパには、シンガポールならではの 香辛料やハーブが必要です。
でも、今回は、皆さんが 気軽に作れるように 日本で 手軽に 手に入るものだけ使って 作ることにしました。
ですから、正直なところ、シンガポール人の人が食べたら、もの足りないという味かもしれません。
でも、私がおいしい!と思える味に 仕上げますから、日本人の口には合う ニョニャアチャーです!
Bubur Pulut Hitam ボボプルヒタム
黒米を使ったデザートです。
黒米は 栄養価も高く、薬効もあり、古くから 食べられていた穀物です。
日本では、ご飯にちょっと混ぜて使うくらいですが、 シンガポールでは、こういう風にして、デザートにも使ったりします。
たいてい、あったかくして食べるのですが、暑い夏には、冷やして食べると おいしいです。
南国のお料理は、どういうわけか 油を たくさん使用します。
私が作るときは、意識的に油の量を減らすのですが、あまり減らしてしまうと、それらしいお料理にならないので、結果、日本料理よりも、かなり多くの油を使うことになってしまいます。
そんな油っこさを 緩和してくれるのは、ライムジュースです。
緑色のライムは 見た目は まだ熟れていない青柚子のようです。
今回は、ライムの代わりに、夏みかんを絞って ジュースにしてみようと思っています。
シンガポールの人たちは、ライムジュース、いろんな果物をジューサーにかけたフルーツジュース、サトウキビジュース、豆乳を よく飲みます。
夜ともなれば、日本人だったら、ビールの注文が必ず入るのですが、シンガポール人で ビールやお酒を注文する人は、滅多に いません。
(シンガポール、日本、いろんな違いがありますが、タバコを吸う人に 出会うことは少なく、酔っ払いなんて存在しない そんな社会は 私にとって、とても居心地のいいものでした。)
というわけで、夏の間だけ紹介するシンガポール料理、是非、習いにいらして下さいね。
日程などの詳細は、オリジナルホームページ、料理教室検索ガイドクスパの サイトからどうぞ。
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