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小豆かぼちゃ [Recipes, Fall 秋レシピ]

Azuki Kaboch S best.JPG

マクロビオティックには、食箋(しょくせん)と 呼ばれているお料理があります。

一般的な処方箋は、お薬を出すためのものですが、食箋は、漢字から想像がつくように、 食べ物による処方箋です。

その中のひとつに、写真の 「小豆かぼちゃ」 が あります。

腎臓疾患、糖尿病に 効果があると言われています。

私は頭の中にその知識を刷り込み、自分の料理教室でも、初級のコースに入れて、ご紹介していました。

一昨年まで 腎臓にも糖尿病にも何の縁もなかったので、何を期待するでもなく、作ったときは、普通のお料理として ただ食べていました。 

ちょっと話がそれますが、私は、薬を飲むことも、体の具時が悪いからと医者に行くこともありません。 でも1年に1回、血液検査は受けています。 結果は、毎年、良好、何の異常もありません。 

お医者さんは、「きれいな血液を持っていますね。 やっぱり、いい食事をしているからですね。」 と言って、私を喜ばせてくれます。

ところが、一昨年の6月、急に血尿が始まってしまったのです!

かなりひどい血尿が一週間続いても止まらず、とうとう、この私も、お医者さんへ。

すぐ、大学病院に検査に行くように言われ、その日は、1日、病院で検査です。

でも、病院では、待ち時間のほうが長く、結局、更なる検査は、2週間も先の予約になりました。

その間、血尿は止まらず、私はどんどん、暗い気持ちになり、貧血もする様になってきました。

2週間後、病院に行って、再び検査、結局、右の腎臓から出血しているということが 判明しました。

そして、薬を処方され、再び、2,3週間後のCT検査の予約を取らされました。

 

家に帰り、「 腎臓か~、取りあえずは、初級で教えている小豆かぼちゃでも食べてみるか。」と それほどの期待感も持たずに、さっそく、小豆かぼちゃを作ってみました。

ところが、ここで自分でも 驚くことが起きたのです。

口にした小豆かぼちゃが たまらないくらい、おいしく感じられたのです!

お腹に入っていった小豆かぼちゃが、私の体の細胞に染み込んでいくのを、感じ取ることができたのです!!

食べ物を食べて、こんな感覚を味わうのは、生まれて初めてでした。

その日の夜も、翌日も、小豆かぼちゃが欲しくなり、同様に、この たまらないおいしさを味わいました。

そして、小豆かぼちゃを2日食べた後の3日目の朝、あんなに真っ赤だった血尿が、透明になっていたのです!!!

一週間後に、お医者さんに戻って尿検査をしていただいたのですが、何のトレースもなく、びっくりしていらっしゃいました。  

その後、2年以上たった今も、出ることはありません。

そんな体験をして、今の私は、料理教室でも、自信を持って、「小豆かぼちゃ」を 紹介できるようになりました。

でも、だからと言って、腎臓疾患を患った誰にでも、効くとは断言できません。

逆に 効果が出る人の方が少ないかもしれないとの思いもあります。

なぜ、食箋というものが、長い間存在していたのか?

それは、その食物を食べて、それなりの効果があったからです。

昔の人は、食べるものと言ったら、自然がその季節に恵んでくれるものと、時間をかけて乾燥させたり、発酵させたりして作る調味料や保存食だけでした。 

現代の人のように、不自然な食物を食べていませんでした。

ですから、体も 純粋で、食べ物や空気などに、敏感に反応することができたのだと思います。

でも、生まれた時から、化学的に作られた食物で育っている現代の人たちは、体に不自然なものを溜め込んでしまっているので、昔の人に効いた様な 植物や食べ物も 効果は あまり表われないのだと思います。

それでも、効く可能性がないわけではありません。

病気を治す目的で、食べる方は、動物性食品や一般的な加工食品をやめて、純粋な食材だけで お食事をなさってみてください。

 

材料  (カップ5杯分)

小豆       1/2カップ          かぼちゃ  100g

自然海塩    小さじ1/4                  だし昆布  1cm角

 

作り方

  1. 小豆は 洗ってから 昆布といっしょに鍋に入れて 水に4時間ほどつける。
  2. そのまま火にかける。 沸騰してアクが出たら、取り除く。 弱火にして ふたをし、コトコト、小豆が柔らかくなるまで、煮る。  途中で何度か足し水をして、小豆が 顔を出さないようにする。
  3. かぼちゃは、適当な大きさに切って、種を取り除き、塩をすり込んでおく。
  4. 小豆が柔らかくなったら、かぼちゃを加え、かぼちゃが柔らかくなるまで煮る。

 

ポイント

  • 小豆は水に浸さずに煮ることが多いようですが、水に浸してから煮た方が 柔らかくおいしくできるので、私は 水に漬けてから火にかけます。 同様に、私はアクも取り除きます。 
  • 鍋は あれば土鍋を使用してみてください。 私は、小豆はいつも土鍋で煮ます。  土鍋で煮た方が、やさしい味の小豆に仕上がりますから、、、。
  • 小豆もかぼちゃも できるだけ、農薬不使用の質のいい物を求めて 作ってください。
  • 決して、お砂糖は足さないでくださいね。 食箋の効果は なくなってしまいます。
  • 写真は見栄えをよくするため、かぼちゃを後から、薄く切っていますが、煮る時は、もっと大きく切っています。

Happy Cooking !

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